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概要

news_no.94

2018年(平成30年)10月1日 第94号(13)一般演題 F(ポスター)一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース防災マニュアルを随時見直し「アクションガード」の新規導入を行っています。まず一番に子どもたちの安全を確保し、常に災害の危機に備えている姿勢を強く感じました。D-2さとう小児科医院バンビーノ金田奈緒子先生はお預かり中の子どもさんがお弁当を安全に食べられるよう、例えば豆類は潰したり、長い野菜はハサミ等でカットしたりと工夫している様子について写真を交えてわかりやすく伝えていました。D-3病児保育センターぱるむ大泉川﨑静香先生はヒヤリハットに基づいた症例を検証し、安全な給食を提供するという目的を果たすためのチェック体制について発表されました。D-4三愛病院愛あいルーム千頭明子先生は誤薬のヒヤリハット事例を元に、誤薬防止への取り組みについての発表でした。安全・確実な与薬を【事例から学ぶこと-チーム力を高めるために-】事例検討用紙を作成し、それをもとに職員間で事例検討会を開催し、チーム力を高めながら、保育看護能力を高めている様子を報告いただいた。近年様々な分析方法が開発されており病児保育分野での応用が期待される分野報告者/座長:藤枝 俊之(ふじえだファミリークリニック 病(後)児保育ルーム エミリア)目指している工夫についても発表されていました。D-5病児保育あまやどり吉村暁子先生は病児保育利用時のワクチン接種勧奨への働きかけについて調査データをもとに発表されました。統計をみることでワクチンの重要性と必要性を強く感じることができました。D-6うえだこどもクリニック北島萌先生は保育士さんによる「ワクチンってなあに?」の発表に紙芝居を利用して、子どもの予防接種への痛みや恐怖心を和らげる工夫を行っている様子を発表されました。どの発表も子どもたちへ安全・安心を提供するという強い思いを感じることができました。 今回発表をいただいた皆様、とても興味深い発表をありがとうございました。また熱心にご聴講いただき、活発な討論をして下さった皆様に感謝申し上げます。である。【病児保育でわかった「隠れた病気」-病児保育スタッフが専門知識を持つ重要性について】自施設に預かった際に今まで気づかれなかった病気や病態の発見事例報告をいただいた。病児保育に関わるスタッフは高度な専門知識を持って子どもに携わることが重要で一般演題 E(ポスター) 1題目「療育と共に(発達障害の子どもたちが安心、安全に利用できる病児保育室をめざして)」。発達障害の子どもに対して、精神・発達が専門の医師を中心に、専門性の高い細やかな保育が提供されており、保護者の育児支援や居場所づくりに貢献されていると感じる症例でした。 2題目「インフルエンザで入室した病児の年次推移と月次推移、年齢分布並びに病状の分析」。6年間の蓄積されたデータから詳しく分析された発表で、流行の動向や病児保育室での利用実態が見える化された症例でした。 3題目「病院併設型病児保育における課題について~私たちに何ができるか~」。利用者・職員アンケートを通して、要望や満足度が分析されており、課題や要望をこれからの病児保育に生かすことができる発展的な症例でした。 4題目「保育士自身が、自分の子どものTORCH症候群で悲しまないために!!!」。妊娠中のサイトメガロウイルス感染による子どものTORCH症候群はあまり保育現場では知られておらず、しかも働くスタッフに対象年齢の女性が多い現状にあります。スタッフを守りたいという発表者の思いが印象的な症例でした。 5題目「当病児保育室およびクリニック職員に対する麻疹・風疹・水痘・ムンプスの感染予防の取り組み」。4題目と同様にスタッフを守るという観点からの発表で、罹患歴・ワクチン歴・抗体価の関連性を確認できた症例でした。 6題目「病児保育室としてできる保育園へのアプローチ~手足口病に関する調査からわかったこと~」。手足口病における保育所の登園基準が統一されておらず、保護者にも不安の声があったことから、保育園や保護者に情報発信することで正しい対処法の指導や、施設連携につながった症例でした。 たくさん意見交換ができ、有意義なセッションになったと思います。報告者/座長:福永 絹枝(へいわこどもクリニック 病児保育はとぽっぽ)