ブックタイトルnews_no.94
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news_no.94
2018年(平成30年)10月1日 一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース 第94号(7)明し、より適切な文章として「ビタミンB 1は、豚肉やレバーといった肉類、玄米、胚芽米などの穀類、小豆、大豆などの豆類に多く含まれます。その他の食品では緑黄野菜にも多く含有されています。」を挙げた。また、論文は事柄を単純に羅列したり、筆者の意見・主張をただ単に一方的に吐露したりするものではなく、読者に何を伝えるために書くのかを明確にし、そのための文脈作りの重要性が強調された。最後の質疑応答では、座長からの「論文投稿に関してこれだけは気を付けてほしい事は何ですか?」の問い掛けに対して、「各学術雑誌には其々の投稿の手順や論文の形式を規定した投稿規定が存在する。先ずはその投稿規定に目を通し、その規則に沿った論文を作成する事が投稿に際した最初のマナーである。」との回答であった。教 育 講 演 2 教育講演2が始まる前、アンディ先生のマジックショーで子供たちの歓声が会場内に響き渡り、会場は大いに盛り上がりを見せました。ショーが終わり、一斉に親子ずれが退場した際には会場が空っぽになるかと肝を冷やしましたが、座長席から聴衆の皆様が多く座られているのを見て関心の高い講演だなあとほっとした次第です。 そんな中、渡辺先生のアトピー性皮膚炎のガイドラインをベースに、先生ご自身の豊富な臨床経験を交えながらアトピー性皮膚炎の治療のゴールについての講演が始まりました。 まず初めにアトピー性皮膚炎の治療のゴールは①症状ゼロ、痒みゼロのみが決してゴールではないこと。②症状が軽微であっても日常生活に支障なく、薬も必要ないこと。③また急に症状が悪化することがまれで、悪化しても長引かない事が目標であることを強調されました。初診のアトピー性皮膚炎患者さんに最初に必ずこの治療目標を説明し、治療中にも目標を確認することによって患者さんも、医療者も目指すところを共有できるようになり、治療へのアドヒアランス向上に非常に役立つことを力説されました。 講演では1)アトピー性皮膚炎の定義、診断、重症度を述べられ、とくに血清TARC検査が有用であること、2)原因としては皮膚バリア機能異常、痒み閾値の低下、易感染性があること、3)予後としては特に乳幼児期に発症した場合50 ~ 60%は治っていくこと、4)治療としては悪化因子である汗を適切に処理すること、ステロイド軟膏の使用量や副作用、保湿剤や石鹸の選び方および使用方法などのスキンケアについて具体的に丁寧に講演されました。専門的で難しい内容もありましたが、アトピー性皮膚炎の子供を持つお母さん方やお世話をする保育士さんにも大いに参考になった講演であったと思います。報告者/座長:関口 隆憲(西岡医院) 講師:渡辺 俊之 先生(介護老人保健施設 渡の里)アトピー性皮膚炎の診療において“治療の目標(ゴール)”をご存知ですか?教 育 講 演 3 子ども虐待は、最近ニュースで取り上げられることが多くなり、悲惨な場合は心が痛みます。医療機関においても、病児保育の現場でも、子ども虐待について正しく学ぶことが必要になっています。今回は、子ども虐待報告者・座長:田山 正伸(田山チャイルドクリニック 病児保育施設 ラミィ) 講師:木下あゆみ 先生(国立病院機構四国こどもとおとなの医療センター)気付けますか?親子からのSOS~虐待予防の視点から~に詳しい木下あゆみ先生にご講演をいただきました。木下先生は、日本小児科学会専門医であり、現在香川県善通寺市の国立病院機構四国こどもとおとなの医療センター小児科に所属され、日本子ども虐待医学会および日