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概要

news_no.95

2018年(平成30年)11月25日 一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース 第95号(3) H29年10月29日、第15回あいちブロック交流集会をかねて、ウインクあいちで開催いたしました。4県、39施設、123名の参加でした。 講演1はランチョンセミナーでジャパンワクチンさんによる「ワクチンとインフルエンザについて」でした。数ある病気のなかには、ワクチンで防げる病気(VPD)がある。接種できるワクチンが増え、かかることや重症化を防ぐことができる病気がふえてきた。ワクチンは個人の健康だけでなく、集団での流行を防ぐという、社会の健康を守ることにもつながり、こどもを人生という長い目線で守るものだと覚えておきたいという内容でした。 講演2は名古屋短期大学保育科 小川雄二教授による「食育で子どもの体と心と生きる力を育む」という演題でした。食育とは知育、徳育、体育の基礎であり、生きる上での基本である。①脳を育てる「食育」。視覚、聴覚、触覚、嗅覚すべてをつかって味見をする試みをきいた。食事時に「美味しい?」ときくのではなく、「どんな感じ?」「どんな味がする?」と問いかけを工夫するだけで、思いもよらない言葉があふれてくることがある。五感を使った食は言葉や心も育んでいたのだ。②食欲のリズムを育てる「食育」。10分早起き、簡単お手伝い。30分をめどの食事時間。たくさん食べる事より適量を美味しく楽しく食べることを目標にする。③自己肯定感・生きる力を育てる「食育」。買い物、野菜の収穫、簡単な調理など食の手伝いを通じて、褒めて、認めていくことで自己肯定感を子どもに持たせることができる。楽しく食べることで意欲的になり、暮らしや親子関係を大切にできるのであろうと締めくくられました。 講演3は折紙の実習を折紙作家の いまいみさ先生の話を伺いました。 昨年大変好評でしたので、今年も子どもたちの喜ぶ折紙の実習をいたしました。 同時進行で31名の参加で施設長懇談会を開催いたしました。松川先生の進行で、1.顧客管理の仕方、2.職員が感染してしまったときの保障制度、3.抗体検査の有無、4.名古屋市の利用料金について、高額である、5.利用期間、6.市外の利用者の問題、7.感染症の制限の有無、8.胃腸炎のときガウンを着る意味、9.単独施設の制約、10.親と気まずくなった経験はないか、11.発達障害に対する工夫。など非常に有意義なディスカッションができたとのこと。この後、雨もひどくなり最後の分科会は中止となり、閉会といたしました。 当日台風のため暴風雨警報が発令されていたので、どのくらい出席者があるのか不安でしたが、123名の参加がありました。ほんとうにみなさん熱心で頭の下がる思いでした。看護されている子どもは少なくありません。その子どもたちが安全に、安心して過ごすためには、クリニックや病院はもっと病児保育について理解し、かかわりを持ってほしいと思いました。保育所併設の病後児保育のスタッフが多かったので、質問や意見がたくさんありました。16時の閉会の時には薄暗くなっていましたが、皆、満足して帰路につかれたと思います。愛知・三重・岐阜・静岡 合同研修会第15回 あいちブロック交流集会(なずな病児保育室)報告者 前田 敏子(あらいこどもクリニック/眼科クリニック 病児保育室「きりん」)報告者 原子 真妃