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概要

news_no.95

(4)第95号 一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース 2018年(平成30年)11月25日 2018年8月9日と9月9日の2日間で山口県病児・病後児スタッフ研修を実施しましたので報告します。この研修は厚生労働省の事業を山口県からの委託で実施しましたので、「職員の資質向上・人材確保等研修事業の実施について」(平成27年5月21日付け雇児発0521第19号)の別添5「病児・病後児保育研修事業実施要項」の内容に沿ったものにする、という条件がありました。合計8時間の講義それも内容と時間まで指定されたうえ、厳密な入退室管理など厳格な運営で実施することが求められました。1日8時間ぶっ通しで実施すると早朝から夜まで参加者の時間を拘束することになり、これでは参加者が激減することが予想されたので、2日に分けて実施することを厚生労働省の許可を得ました。 山口県では従来から1~2年に1回スタッフ研修を実施していますので、これまでの研修内容とかぶらないこと、あるいは実践に役立つことを念頭に、講義内容を県担当者の指導を受けながら(様々なクレームをつけながら)作成しました。8月9日は225名、9月9日は208名の参加があり、アンケート調査では両日とも講演内容は満足できるという結果でした。特に救急救命士の講義とAEDを含めた心肺蘇生法の実技は好評でした。ただ県担当者が斡旋した会場は冷房の効きが悪く、折しも猛暑の影響と多数の参加者をいただいたことがダブルパンチとなって、会場内が蒸し風呂状2018年 山口県病児・病児保育スタッフ研修報告 9月30日(日)13時~ 17時、9回目になる千葉県千葉市合同研修会が千葉県医師会館(千葉市)で開催されました。参加人数は医師、行政を含む76名でした。事前登録では100名近い申込みがありましたが、超大型台風接近のため残念ながら欠席となった方がいらっしゃいました。1.AED・CPR講習(90分)AED業者の協力により、練習用AEDと人形12体を準備いただき、グループに別れ全員が心臓マッサージとAED装着を体験することが出来ました。病児保育室でもそれ以外の場所でも不測の事態に遭遇したとき、職種にかかわらず適切な対処ができるよう、今後も定期的な訓練が必要であると感じました。2.一般演題「子どもの誤嚥防止への取り組み」(千葉市:バンビーノ)とミニ講演「子どもの誤嚥と食材~そのお弁当、待った~」(医師:太田文夫)は、お弁当からみえてくる誤嚥防止、特に窒息への注意喚起と支援をテーマに、写真や具体例満載でわかりやすく明日からすぐ使える講演でした。3.「病児保育室の遊びとおもちゃ」(千葉市:えんじぇるん)は、おもちゃコンサルタントマスターの資格を持つ講師の、病児保育室でのおもちゃに関する講演に加え、たくさんの実物の展示があり実際に触れて使い方を教えていただきました。時間の関係で手作りおもちゃ実演は短時間になってしまいましたが、楽しく充実した講演と実演でした。 今回は昨年のアンケートをもとに希望の多かった、おもちゃ、CPR講習という、体を使った実践的な研修となり事後アンケートでも好評でした。全国研修会とは規模の違う地方研修会でこそこのような実習が可能であると感じます。 ただ他地区と同様、施設数が急激に増え、施設の把握、連絡、研修準備、会場確保など、今後の運営には課題も残されているとも感じました。(おおた小児科病児保育室「ミルキー」)報告者 太田まり子第9回 千葉県千葉市合同研修会報告